このページでは、富山県社会福祉士会の会員のいろんな記事を、定期的に掲載しています。ワンポイントセミナーは、日頃の実践で、社会福祉士として気付いたことなど、情報共有、情報発信を含めて載せました。皆さんの声を集めて、社会福祉士会の活動を広く世の中に広めていきましょう。

2016.01.10 ワンポイントセミナー

「『障害者差別解消法』が施行されます」

富山国際大学

室林 孝嗣

平成28年4月1日から「障害を理由とする差別の解消の推進に関する法律」(障害者差別解消法)が施行されます。同法は、「障害者基本法」の差別の禁止の基本原則を具体化するものであり、全ての国民が、障害の有無によって分け隔てられることなく、相互に人格と個性を尊重し合いながら共生する社会の実現に向け、障害差別の解消を推進することを目的として、平成25年6月に制定されました。我が国は、法の制次Eを含めた一連の障害者施策に係る取組の成果を踏まえ、平成26年1月に「障害者権利条約」を批准しました。

平成27年2月、「障害を理由とする差別の解消の推進に関する基本方針」(閣議決定)が策定されました。基本方針は、障害を理由とする差別の解消に向けた、政府の施策の総合的かつ一体的な実施に関する基本的な考え方を示すものです。この基本方針に即して、国の行政機関の長及び独立行政法人等においては、当該機関の職員の取組に資するための「対応要領」を、主務大臣においては、事業者における取組に資するための「対応指針」を作成することとされています。平成27年11月、厚生労働省は「障害者差別解消法福祉事業者向けガイドライン」(対応指針)を発表しました。この対応指針には、障害を理由とする不当な差別的取扱い及び合理的配慮の基本的な考え方や例が示されています。

老健としての役割である在宅復帰にも繋がって行くのではないかと思います。そのためにはまず、私たち自身が地域へ出ていき、地域を知り、地域と交流することが大事だと考えます。今回の研修で得たことを今後に活かしていきたいと思います。

「不当な差別的取扱い」とは、「正当な理由なく、障害者を問題となる事務・事業について本質的に関係する諸事情が同じ障害者でない者より不利に扱うこと」です。また「合理的配慮」とは、「障害者が他の者との平等を基礎として全ての人権及び基本的自由を享有し、又は行使することを確保するための必要かつ適当な変更及び調整であって、特定の場合において必要とされるものであり、かつ、均衡を失した又は過度の負担を課さないもの」(権利条約)と定義されています。

法は、障害のある人に対して、障害を理由とする不当な差別的取扱いを禁止しています。また、事業者に対し、個々の場面において、障害のある人から社会的障壁の除去を必要としている旨の意思の表明があった場合等、その実施に伴う負担が過重でないときは、必要かつ合理的な配慮を行うことを求めています。

国民一人ひとりの障害に対する理解と適切な配慮が不可欠です。まずは福祉分野の私たちから始めましよう。

2012.08.14(火) 「夏の暑い日に」

ひとみ成年後見事務所

柴田 稔(会長)

 

今年の夏は立秋を迎えた後、本当に秋かなあと思わせるくらい涼しい日が数日続いたあと、お盆間近になって再び暑い日が帰ってきました。

アツイついでに、今とてもホットな話題をここに掲載したいと思います。それは、大阪市で姉を刺殺しアスペルガー症候群を認定された弟の裁判判決が、その障害を理由に求刑よりも長い期間の判決をいい渡された事件です。

裁判員裁判であり、「被告の障害に対応できる受け皿がなく、再犯のおそれが強い」とか、「社会復帰しても同様の犯行を繰り返すことが心配されるため可能な限り長く収容されることが社会秩序の維持につながる」(朝日新聞7月31日朝刊)という裁判員意見自体も問題だし、その意見を専門の裁判官も結果的に支持したということもさらに問題だと思います。

この事件について福祉新聞(8月13日第2587号)では、池原毅和弁護士の談として「社会に受け皿が無いことは、社会の責任であり彼の責任ではない。・・・発達障害に対する無配慮が生きづらさを生み出していたことに気づくべきだ」と紹介しています。罪は罪として罰を受けるべきだが、社会の責任を個人に長期間収容という方法で負わせる裁判。アツくなりましたか?怪談話のように寒くなりましたか?

このほかにも、生活保護不正受給事件での取り締まり強化指令で悪人扱いの受給者報道。

最近、福祉の世界はいろいろアツイですね。しかし、アツくてもアツイと声を出してきませんでした。声を聞くことがソーシャルワークの仕事で、声を挙げるのは別の人の仕事 という区別を無意識に(?)しているのでしょう。あるいは、声を挙げるように仕向ける(エンパワメント)のがソーシャルワーカーで、声自体は誰かが挙げればいいと考えているのか。

「たくさんの声を集めること」これが欠けているのかもしれません。

 

会のみなさん、たくさんの声を集めましょう。