会長挨拶


今回の総会は理事改選があり、2名の理事の入れ替わりということになりましたが、退任される理事の方ご苦労様でした。ありがとうございます。また、今期の会長として柴田が再任することになりました。よろしくお願いします。新理事の決まったところでまず行わなければいけないことは事務局体制の整備です。現段階では事務局長が不在の状態であり事務処理能力が大変低下してしまうことが予想されますので、事務局体制の補強を定款第54条にのっとり新理事による理事会を早々に開催して作っていかなければいけないところです。  

 先日、書類整理をしていたところ、2008年度の総会記念講演に講師としてお招きした福井県立大学大学院看護福祉学研究科教授大塩まゆみ先生の「社会福祉士の専門性アップ調査から」という講演資料が目に留まりました。これは北陸3県の社会福祉士を対象に実施されたアンケートをもとに「専門性を高めるため」の提案をされた講演でした。

 質問の1つに「社会福祉士として専門性が発揮できているでしょうか」という問いがあり、富山21.5%、石川7.4%の人が「できていると思わない」と回答しています(福井は掲載されていませんでした)。そして、いくつかの自由記述の中で「自分の力量不足で自信がない」という文言がもっとも的を射た情況ではないかと指摘されています。富山の人はやはり遠慮深いのでしょうか? そして、この講演から7年経ったいまでもこの指摘は当たっているのでしょうか?  

 この期間は、会の対外的な活動の割合が高くなり、内向き活動から外向き活動に変わった時期でもあります。その方向は今から思うと会員が望んだ方向と合っているのかどうか不明でもあります。「社会福祉士」という資格で何ができるのか、なにをすべきなのかという点は、会員それぞれの立場で違っているでしょう。今自分の勤務している業務に関する知識技術のフォローアップを望む会員と、それらをもとに所属先を離れて「社会福祉士」としての社会活動をもっとせよと望む会員とに社会福祉士会がどう計画・企画していけるのか大変難しいところではありますが、「同じ倫理綱領に基づいて行動する」という1点のつながりで他の機関とも共同しながら会の活動を行っていきたいとは思います。

  大塩先生は「専門性を高めるには」に対する結論として、①社会的視点での人間理解、②すべての生活部面を見る知識と技術 等を挙げており、最後に「自信と実力を!」「視野狭窄にならないように」と結んでいます。となれば、「内向き」と「外向き」両方が会にも各会員にも重要だということになるのではないでしょうか。 

 今回の総会では記念講演は企画されませんでしたが、その代りに午後からソーシャルワーク研修として川村隆彦先生をお招きして「エンパワメントを体感する」という演習を行いました。この演習の様子については別の会員からの報告をご覧いただきたいと思いますが、頭で理解するのではなく「体感する」という体験をしました。体感してわかったら「自信」につながり「実力のアップ」につながっていくのではないかと期待しています。こんな感覚を持てる研修はいままで無かったかもしれません。  

 また次を企画していければと思います。皆さんには積極的に参加していただくとともに、研修を支えるスタッフとしても協力をお願いしたいと思います。

 協力お願いばかりしていますが、まずは、理事会の身近な問題として「不親切さ」「不透明さ」をなくしていく方向で内部改善を行い、「ぶりおこし」も愛読紙となるように刷新していかなければいけないと思います。

 どうぞ今後も会員の皆さんからのご意見等たくさん寄せていただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。

 

富山県社会福祉士会会長 柴田 稔

県民の皆さまへ

県民の皆様へ

 本会では、1993年に日本社会福祉士会富山県支部として設立以来、これまで会員のソーシャルワーカーとしての資質向上に向けた様々な研修活動等を行ってきました。そして、利用者の側に立った権利擁護を中心に、それぞれの会員がサービスの質の向上に向けて、介護保険制度、障害者自立支援法への対応など、多岐にわたる取り組みを進めてきました。また、2009年に一般社団法人となり、一支部としての活動から独立した責任ある専門職団体として県や市町村などの各種委員会に参画し、意見を発信するなど社会福祉士が持つ知識や現場実践を福祉の仕組みづくりに活かす取り組みについても取り組んできました。 

 昨今の社会保障分野では、2000年からの社会福祉基礎構造改革の実施以降、規制緩和が進むなかでは、成年後見制度、地域福祉権利擁護事業の充実や福祉サービスの第三者評価の推進が重要な課題であり、専門性と公平性に立脚した活動を展開できる社会福祉士会への期待はますます高まっており、さらには、児童、高齢者虐待対応や防止に向けたに取り組みについても同様に期待されているところです。 

 上記社会情勢に対し、本会は、会員のソーシャルワーカーとしての資質の向上に向けて、様々な研修に取り組みながら、それぞれの会員が、職場や地域で、社会福祉に関する知識や技術を活かして、現場実践を進めています。この経験を活かして、今後さらに県民に対する社会福祉に関する的確な情報を提供し、また、希望する人には、相談に応じ、適切なサービス利用に確実につなげるための取り組みを進めていくものです。 

 今後は、司法分野、教育分野、労働分野など様々な分野で他の専門職との連携を強化しながら、成年後見活動の充実やサービスの第三者評価事業への取り組みなど、ソーシャルワーカーとして活動の拡大や充実を図っていく必要があります。 そのためには、より多くの会員が各事業に対し積極的な参加ができることが重要であり、すべての会員がそのパワーを発揮し、社会福祉士としてまた社会福祉士会会員としての取り組みを一層進めて、専門職団体として社会的責任をより明確にするととともに、利用者や家族をはじめ一層社会の期待に応えてことをめざします。